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安能務『三国演義』第1巻

マンガ『封神演義』の原作者として知られる著者は、香港大学卒のバリバリの古典派です。
他の著作で春秋戦国時代から中華民国まで中国史を総なめにしておられますが、一貫するのが反儒教の姿勢。


DSC_9289 / alexxis


いわく「知的な遊戯空間」と語る三国志の世界で歴史と文学のあいまいさをそのままに語り直しております。

他の小説、随筆にも共通する、伝統中国の役人像がこちら。
一時は天下人となった董卓が失脚する場面。著者はその背景に士大夫たちの一般意志を見ています。

誰が皇帝であっても、朝廷の最高権力者が誰であろうと、それは朝臣たちにとって、有り体に言えば、どうでもよいことである。どれほど横暴であっても、あるいは専断をきわめようと、士大夫たちには、それに対応する伝統的な知恵があった。それゆえ困っても窮することはなかったからまだ赦せる。しかし、自分だけがいい思いをして、稼ぎ場や金儲けの機会を与えてくれない権力者は決して赦せなかった。

…しかも伝統的に、最初からわずかな俸禄を頂戴して、それでつつましく生きようと決意して仕官した者は、おそらく一人もおらず、したがって儲かる場面と機会を与えてくれない権力者は、彼らの存在を無視して生存を脅かす不倶戴天の敵であった。その敵を、いつまでも生かしておくわけにはいかない。





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ハーバート・フロイデンバーガー『燃え尽きない10の方法』

疲れやすくなった、他人と話したくない、何が自分にとっての喜びかわからなくなった、という症状の出る"燃え尽き症候群"について、その原因と対処法を述べたものです。「燃え尽き症候群」の提唱者による81年の著書の新訳。


Hard Work / Mad Wraith


全体的には辻褄の合った仮説という雰囲気。
原著から30年を経たいま、発展著しい生理学・脳科学・心理学などの知識とからめると得るところは多いように思います。

燃え尽きのメカニズムがわかりやすく説かれています。

1.負のスパイラル
簡単にいうと、疲れる→ヒマ→目標に再挑戦→うまくいかない→気晴らしにのめり込む。という現象があるようです。

感情が麻痺した人は、自分で自分を奮い立たせる活力を喪失する。しかし、呆然と暮らすことはなかなか堪え難いことなので、一度は不道徳だと思ったことでも、気を引き立てるのに役立つならやってみようか、ということになる。まず手を付けるのは、初めに彼らの失意を招いた目標に再挑戦することである。


努力しても予期した結果が得られないとしたら、次はなにか。アルコール、麻薬の服用、不倫のセックスへの耽溺、ギャンブル狂い。生きていることを自ら証明するため、老人も若者たちものめり込んでいく。…しかし得られるものはほんとうの充実感ではなくて、刺激の連続である。



2.カンペキ主義

燃え尽き症候群はマジメな人ほどかかりやすいといわれますが、その主な原因はカンペキ主義、燃え上がる理想のために自分自身へ過労を強いることだそう。

他人を批判する態度も親近感を疎外する因子である。人に対して、その人柄以上のものを求めたり、頭脳明晰、まじめさ、高潔など、なんでも「もっと、もっとと高い水準を要求すると、付き合いがうまくいかなくなる。




おつかれ気味の人、立ち直りかけの人にオススメです。

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『あなたがあたえる』ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン


【概要】
ストーリー仕立ての自己啓発物語。

イケイケ若手営業マンのジョーは、ふとしたことから大富豪ピンダーと出会い、ピンダーの紹介で月曜日から金曜日までの五日間で成功者たちとランチをともにすることに。ピンダーの仲間である成功者たちの成功の秘密を学び、それに関連したピンダーの課題をこなしていくジョー。さまざまな困難に見舞われ課題の実行も危ぶまれるジョーであったが…。

というザ・自己啓発なお話です。


Presents / Dplanet::


【ポイント】

■1、大富豪の心構え
「そうではない。人生の中で、手に入らないものはたくさんある。しかし…手に入るものもある。――君が望んだものは、手に入るのさ」



■2、私の時間を無駄にするものは…
ジョーはゆっくりうなずいた。
「だいたいわかりました。ぼくに時間を無駄にされたくない、というわけですね。当然のことだと思います」
ピンダーは微笑んだ。
「ジョー、失礼だが、君にその力はない」
ジョーは面食らった。
「つまり、私の時間を無駄にする力だよ。それができるのは、この私だけだ。しかも私は、時間の無駄遣いをとっくの昔にやめている。私が条件をつけたのは、君に時間を無駄にさせたくないからなのさ」



■3、世界をどう見るか
残念ながら、世の中では、一生"生活する"こと以外に目がいかない人が大半だ。そのつぎに多いのが"たくわえる"ことに熱中する人たちをだが正真正銘の成功-つまり、経済面に限らない、人生のあらゆる面での成功-を収める一握りの人たちは、奉仕することにだけ専念する。



■4、ピンダーの教え
第一の法則 人の本当の価値は、相手から受け取る以上に、自分がどれだけあたえられるかによって決まる。
第三の法則 人の実力は、他の人の利益をどれだけ優先させたかによって決まる。
第五の法則 効果的にあたえるためには、受け取ることに対し、常に心を開いていなければならない。


原題は「The Go-Giver」ということで、「いかに与えるか」という視点での構成になっています。


【感想】
とにかく「与えること」にフォーカスしており、自己啓発アレルギーがあると面食らってしまいます。
とはいえ、上記の「法則5」にあるように「与えるために、受け取ることを拒絶しない」という視点もあり、バランスはとれているかと思われます。

全体的には「成功者の語るきれいごと」という感じですが、ピンダーの口を通して語られる世界の見方は一読の価値ありです。





【参考】
神田昌典『非常識な成功法則』



自己啓発の古典ですが、「人格を磨くのは成功した後だ」という主張もあります。
こちらは偽悪的で、むしろ爽やかさ、いっそ潔い雰囲気です。
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『いつまでもデブと思うなよ』 岡田斗司夫

07年刊行の(当時としては)斬新なダイエット法を紹介したものです。
仕組み化の考え方、無意識の習慣への認識、段階を追ったプロセスはダイエットばかりでなく、一種の成功法則のレベルまで高められています。

【概要】
摂取カロリーを記録するだけ、という触れ込みの「レコーディングダイエット」創始者による体験記。
記録するだけで対象に意識が向き目標を達成しやすくなる、という画期的な発見は、当時のビジネス書ブームの中で勉強法などにも応用された。
レコーディングダイエットの技術はもちろん、本書を読むと、そのテクニカルな部分を支える思想、世界の見方が見えてきます。


ヤングステーキ200g。とりあえずマッシュポテトがうまいのさ。 / hirotomo


【ポイント】

■1、現状把握
「太るような行動」を毎日、それも無意識にまで習慣化しているからこそ、人は太る。だから「太っている」という状態から逃れるのは簡単だ。まず自分がいかに「太り続ける行動」を毎日しているか、充分知るだけでいい。カロリー制限なんて、まだ必要ない。まず現実を、それも「自分自身が目をつぶろうとしている現実」を把握するのが一番なのだ。

同じものを食べていて「太りやすい人」がいるのも、体質よりもまずは「習慣」を疑うべき、という指摘が目新しい。「体質だから仕方ない」とあきらめるのではなく、さらに掘り下げて原因追及し、対策を立てるスタイルは適用範囲が広そうです。

■2、続けられる仕組み
「辛い思いが多ければ多いほど、早くやせる」
そう思いがちだが、けっしてそうではない。不必要なガマンはしない。効率の良い行動だけを選んでも充分やせるのだ。

精神論や根性論でなく、目的達成につながる行動を追及しています。著者のことばを借りると、「体育会系でなく文科系でもできるダイエット」というもの。

■3 マイナス思考からの脱出
この二回目のダイエット時に身に沁みてわかったのは、ダイエットを始めると、親切な人が様々な助言をしてくれる、ということ。そしてそれが、不安にさせてくれるということだ。
…私は気が小さいから、言われるだけで不安になる。せっかく順調に痩せているのに、少しずつ、「あれもやんなきゃ、これもやんなきゃ」と無理して増やしていってしまう。
…こうなってしまうと、ちょっとしたことで気力が落ちるだけで、ぷっつりと糸が切れたように制御が利かなくなる。結果はリバウンドへと一直線だ。


最近のやる気本、習慣本でも指摘されている内容です。「目の前のことに集中する」「小さく始める」という視点。


【感想】
ダイエットがテーマですが、それだけに限らず社会の構造を示しているように感じられました。
過去のダイエット失敗体験が語られますが、これには考えさせられます。。周囲の善意に振り回され、"やせる"という本来の目的を見失って"ダイエット道"に落ち込む様子。誰しも体験があるのではないでしょうか。
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『仕事は1日30分!お金と時間を増やすドラクエ流成功法』菅谷義博

うさんくさいタイトルですが、労働時間を短く!というのが全てのサラリーマンの本音ではないかと思います。

【概要】
アクセンチュア出身のプログラマである著者が仕事の仕組み化・自動化を語ったもの。

実にうらやま…けしからん労働環境ですが、これも著者の考えあってのこと。
前書きではこのように語られます。
このとおり、仕事は1日30分くらいしかやっていません。
こんなふざけた生活をしていて、そもそも生活できるのか?と思うでしょうが…
…それは、自分の体で仕事をするのではなく、「仕事の仕組み」に働いてもらっているからです。


タイトルにある「ドラクエ流」というのは成功のスキームをシンプルに示したもので、ビジネスの成功パターンをドラクエの成功パターンになぞらえて解説しています。

「ドラクエ」とか「30分」とか、ビジネス書としてはどうか…というところもありますが、中を読むとしっかりした構成で、成長ステージに応じたネットビジネスと不動産経営の考え方など実践的な話題になっております。


【ポイント】
■1.ドラクエ流成功術

「ドラクエ」では旅の前にまず情報を仕入れます。町の人や長老の話を聞き、一緒に戦う仲間を集めます。ひとつひとつの戦いで経験値をお金をため、それを元手に新たな武器を仕入れます。そして最後にラスボスを倒し、最終目的「平和」を手に入れるわけですね。


ビジネスに当てはめるとこのようになります。
さてその方法論ですが、私がやっているのは次のとおりです。
何も難しいことはなく、誰でもできることでしょう。しかし、成功している人たちをよく観察すると、細かな差はあれ同じことをしているのが分かるはずです。

1、必要な分野の本を10冊読む
2、本を読んだら、その分野のセミナー、勉強会に出る
3、セミナー、勉強会で同じ目標を持つ仲間を作る
4、お金があまりかからない範囲で実践を開始する
5、実践結果を情報発信する
6、1~5を繰り返す。実践して利益が上がったら、その利益は実践のための資金として再投入する



■2.仕事の選び方

蓄積の利かない消耗的な仕事を見抜く。
世の中には色々な仕事がありますが、ある観点で大きく2種類に分けることができます。ひとつは、仕事をすればするほどきつくなる仕事。もうひとつは、仕事をすればするほど楽になる仕事。前者は、仕事に蓄積があまり利きません。それまでにどれだけ仕事を必死にやったとしても、次の仕事はまた新しいことを覚える必要があります。また、過去の仕事の使いまわしは基本的にできません。


「仕事の貯金」ができない仕事が常にエンジン全開で走り続けなければ食べていけないのに対し、「仕事の貯金」ができる仕事は、多少休んでも過去の仕事で食べていくことができる。


本文中の表から一部抜粋します。
「仕事の貯金」ができる仕事とできない仕事
できる           ⇔ できない
パッケージソフト開発・販売 ⇔ 受託ソフト開発
ハンバーガー店オーナー   ⇔ ハンバーガー店店員
作家            ⇔ ライター
オーナー社長        ⇔ サラリーマン社長




■3.ビジネスの選び方

ネットビジネスありき、あるいは不動産経営ありきではなく、広い視点でビジネスを捉えています。

ネットビジネスと不動産経営で成長と安定を両立する。

・まずネットビジネスですが、最大のメリットは資本金がほとんど必要ないということです。…逆にデメリットとしては、変化が激しすぎて安定性に欠けるという点です。1,2年という単位ならともかく、10年後も同じビジネスで稼げるか…というと、なかなか難しいでしょう。

・これに対し不動産経営者、平たく言えば「大家さん」は、資金がそれなりに必要です。実は一般に思われているほど自己資金は必要ないのですが、それでも数百万円程度は用意する必要があります。また資金がいるわりに、それほど大きく儲かるわけではありません。しかし大きなメリットがあります。他の仕事と比べ、収入がかなり安定しているのです。



■4.その他

著者のビジネス経験を通じた箴言あれこれ。

人間は判断に時間をかけると、多くの場合「行動しない」という方向に思考が進むのです。


前述のドラクエ流成功法で、情報収集プロセスでの読書数を「10冊」に限っている理由
いくら情報を集めたところで、実践しなければ何も成果は残せません
 …ですから情報収集も大事なのですが、ある程度情報をためたら、意識的にアウトプットのための時間をつくってみることをお勧めします。


資金が500万円未満であれば、ネットビジネスを先に始め、まず資金を増やしたほうがよいでしょう。





【感想】
不動産経営の話であったとおり、自己資金なしで始めると修繕費などで詰んでしまうということですので、まずはネットビジネスで資本をということになります。

本書では不動産系の参考書が挙げられていますが、WEB関係での関連書も多いので、著者のドラクエ流成功術のパターンにのっとって、10冊読んでみると方向性が見えてきそうです。





【参考】
・Pha『ニートの歩き方』
有名どころですが、仕事への考え方のほか、WEBサービスを作るときに使えるさまざまなサービスが紹介されています。



・日野瑛太郎『脱社畜の働き方』
会社に勤めながらも、自分自身の事業を「プライベート・プロジェクト」として進めるための考え方が紹介されています。


・『1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法』クリス・ギレボー
http://shisetsutosyokan.blog.fc2.com/blog-entry-9.html
「小さく始める」ための考え方。

・『まだ「会社」にいるの?』山口揚平
http://shisetsutosyokan.blog.fc2.com/blog-entry-10.html
ある程度の規模になれば、節税などの点からも「独立」、法人化となってきます。




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