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安能務『三国演義』第1巻

マンガ『封神演義』の原作者として知られる著者は、香港大学卒のバリバリの古典派です。
他の著作で春秋戦国時代から中華民国まで中国史を総なめにしておられますが、一貫するのが反儒教の姿勢。


DSC_9289 / alexxis


いわく「知的な遊戯空間」と語る三国志の世界で歴史と文学のあいまいさをそのままに語り直しております。

他の小説、随筆にも共通する、伝統中国の役人像がこちら。
一時は天下人となった董卓が失脚する場面。著者はその背景に士大夫たちの一般意志を見ています。

誰が皇帝であっても、朝廷の最高権力者が誰であろうと、それは朝臣たちにとって、有り体に言えば、どうでもよいことである。どれほど横暴であっても、あるいは専断をきわめようと、士大夫たちには、それに対応する伝統的な知恵があった。それゆえ困っても窮することはなかったからまだ赦せる。しかし、自分だけがいい思いをして、稼ぎ場や金儲けの機会を与えてくれない権力者は決して赦せなかった。

…しかも伝統的に、最初からわずかな俸禄を頂戴して、それでつつましく生きようと決意して仕官した者は、おそらく一人もおらず、したがって儲かる場面と機会を与えてくれない権力者は、彼らの存在を無視して生存を脅かす不倶戴天の敵であった。その敵を、いつまでも生かしておくわけにはいかない。





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