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『あなたがあたえる』ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン


【概要】
ストーリー仕立ての自己啓発物語。

イケイケ若手営業マンのジョーは、ふとしたことから大富豪ピンダーと出会い、ピンダーの紹介で月曜日から金曜日までの五日間で成功者たちとランチをともにすることに。ピンダーの仲間である成功者たちの成功の秘密を学び、それに関連したピンダーの課題をこなしていくジョー。さまざまな困難に見舞われ課題の実行も危ぶまれるジョーであったが…。

というザ・自己啓発なお話です。


Presents / Dplanet::


【ポイント】

■1、大富豪の心構え
「そうではない。人生の中で、手に入らないものはたくさんある。しかし…手に入るものもある。――君が望んだものは、手に入るのさ」



■2、私の時間を無駄にするものは…
ジョーはゆっくりうなずいた。
「だいたいわかりました。ぼくに時間を無駄にされたくない、というわけですね。当然のことだと思います」
ピンダーは微笑んだ。
「ジョー、失礼だが、君にその力はない」
ジョーは面食らった。
「つまり、私の時間を無駄にする力だよ。それができるのは、この私だけだ。しかも私は、時間の無駄遣いをとっくの昔にやめている。私が条件をつけたのは、君に時間を無駄にさせたくないからなのさ」



■3、世界をどう見るか
残念ながら、世の中では、一生"生活する"こと以外に目がいかない人が大半だ。そのつぎに多いのが"たくわえる"ことに熱中する人たちをだが正真正銘の成功-つまり、経済面に限らない、人生のあらゆる面での成功-を収める一握りの人たちは、奉仕することにだけ専念する。



■4、ピンダーの教え
第一の法則 人の本当の価値は、相手から受け取る以上に、自分がどれだけあたえられるかによって決まる。
第三の法則 人の実力は、他の人の利益をどれだけ優先させたかによって決まる。
第五の法則 効果的にあたえるためには、受け取ることに対し、常に心を開いていなければならない。


原題は「The Go-Giver」ということで、「いかに与えるか」という視点での構成になっています。


【感想】
とにかく「与えること」にフォーカスしており、自己啓発アレルギーがあると面食らってしまいます。
とはいえ、上記の「法則5」にあるように「与えるために、受け取ることを拒絶しない」という視点もあり、バランスはとれているかと思われます。

全体的には「成功者の語るきれいごと」という感じですが、ピンダーの口を通して語られる世界の見方は一読の価値ありです。





【参考】
神田昌典『非常識な成功法則』



自己啓発の古典ですが、「人格を磨くのは成功した後だ」という主張もあります。
こちらは偽悪的で、むしろ爽やかさ、いっそ潔い雰囲気です。
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『いつまでもデブと思うなよ』 岡田斗司夫

07年刊行の(当時としては)斬新なダイエット法を紹介したものです。
仕組み化の考え方、無意識の習慣への認識、段階を追ったプロセスはダイエットばかりでなく、一種の成功法則のレベルまで高められています。

【概要】
摂取カロリーを記録するだけ、という触れ込みの「レコーディングダイエット」創始者による体験記。
記録するだけで対象に意識が向き目標を達成しやすくなる、という画期的な発見は、当時のビジネス書ブームの中で勉強法などにも応用された。
レコーディングダイエットの技術はもちろん、本書を読むと、そのテクニカルな部分を支える思想、世界の見方が見えてきます。


ヤングステーキ200g。とりあえずマッシュポテトがうまいのさ。 / hirotomo


【ポイント】

■1、現状把握
「太るような行動」を毎日、それも無意識にまで習慣化しているからこそ、人は太る。だから「太っている」という状態から逃れるのは簡単だ。まず自分がいかに「太り続ける行動」を毎日しているか、充分知るだけでいい。カロリー制限なんて、まだ必要ない。まず現実を、それも「自分自身が目をつぶろうとしている現実」を把握するのが一番なのだ。

同じものを食べていて「太りやすい人」がいるのも、体質よりもまずは「習慣」を疑うべき、という指摘が目新しい。「体質だから仕方ない」とあきらめるのではなく、さらに掘り下げて原因追及し、対策を立てるスタイルは適用範囲が広そうです。

■2、続けられる仕組み
「辛い思いが多ければ多いほど、早くやせる」
そう思いがちだが、けっしてそうではない。不必要なガマンはしない。効率の良い行動だけを選んでも充分やせるのだ。

精神論や根性論でなく、目的達成につながる行動を追及しています。著者のことばを借りると、「体育会系でなく文科系でもできるダイエット」というもの。

■3 マイナス思考からの脱出
この二回目のダイエット時に身に沁みてわかったのは、ダイエットを始めると、親切な人が様々な助言をしてくれる、ということ。そしてそれが、不安にさせてくれるということだ。
…私は気が小さいから、言われるだけで不安になる。せっかく順調に痩せているのに、少しずつ、「あれもやんなきゃ、これもやんなきゃ」と無理して増やしていってしまう。
…こうなってしまうと、ちょっとしたことで気力が落ちるだけで、ぷっつりと糸が切れたように制御が利かなくなる。結果はリバウンドへと一直線だ。


最近のやる気本、習慣本でも指摘されている内容です。「目の前のことに集中する」「小さく始める」という視点。


【感想】
ダイエットがテーマですが、それだけに限らず社会の構造を示しているように感じられました。
過去のダイエット失敗体験が語られますが、これには考えさせられます。。周囲の善意に振り回され、"やせる"という本来の目的を見失って"ダイエット道"に落ち込む様子。誰しも体験があるのではないでしょうか。
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『もっと面白い本』成毛眞

【概要】
おなじみHONZの成毛代表による書評集。
前作『面白い本』は「給料がみるみる本に変わる」など被害者多数だったそうですが、本書も負けず劣らず。人体、宇宙、歴史、アート、科学、と幅広いジャンルをカバー。全集含め70点151冊が紹介されています。

アマゾンより。
「本がどんどん増えて困る」「給料がみるみる本に変わる」。大反響(悲鳴?)を呼んだ前作『面白い本』。火のついた読書欲に“もっと"が止まらない。「もっと面白い本はないのか」「もっと面白い本が読みたい」。人間、宇宙、歴史、芸術、科学。まだまだあります、面白い本。熱い要望にこたえて贈る、家計圧迫必至の第2弾。



20091204_Hermitage_library_002 / Friar's Balsam


【ポイント】
■書物への愛がひしひしと伝わってきます。

重厚なテーマ設定ではあるが、本書で紹介する本は、学術書や専門書ではない。あくまでも読んで「面白い」本である。素晴らしい音楽やアートに触れずに暮らしていけないように、人は面白い本を読まずに死ぬわけにはいかない。本書でもそういう面白い本を紹介することに務めたつもりだ。



『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』の紹介
全ページ、著者はこの調子で駆け抜ける。本書を読むにあたっては、いささかのスキも見せられない。本文も脚注も、あわせて100点近くあるかわいいイラストも、すべて油断ならない。何が飛び出してくるかわからないのだ。しっかりした科学読み物なのに、1ページに1回は爆笑することができる。電車の中で読んではならない科学書とは前代未聞だ。


『新版 オペラと歌舞伎』の紹介
しばしば話が逸れて脱線するのもご愛嬌。いや、じつはその脱線のほうが面白かったりするのだ。「良くできた本は全文を引用したくなる」と前にも言ったが、本書もまさしくそういう一冊である。


『読んでいない本について堂々と語る方法』の紹介
付け加えさせてもらえば、本をたくさん買っていると、自分の中に「知の座標軸」のようなものが出来上がってくる。その「知の座標軸」さえ獲得できれば、個々の本の「知の座標点」は目次を見るだけでもわかってしまう。ゆえに、読んでいない本についても堂々と語ることができるというのである。



【感想】
オールジャンルでそれぞれ熱いコメント付きなのですが、特に自分の関心と一致したときには強く訴えかけるものがあります。全く知らなかった分野への関心を掻き立てる文章は著者一流のもの!




その他、こんなところに興味を惹かれました。

比較級を持たない、言語学の基礎理論を覆す存在
『ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観』




人間原理 観測者としての人類が作る宇宙
『宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論』
『宇宙は無数にあるのか』





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『カイジ「勝つべくして勝つ」働き方の話』小暮太一


Poker! / Viri G


結局、資本主義では全てがギャンブル。…何をすべきか100%明確に分かってる人なんていない。

『マルクスる?』で労働価値説をわかりやすく噛み砕いた著者が、"カイジ"の悪役たちのセリフを題材に、資本主義ゲームのルールに迫ったもの。若干の後味の悪さがリアルで、読んでいて心地よい。

カイジのセリフを受けた著者の解説に、海外脱出派の人たちがいう、「日本のクソ労働環境」の正体がにじんでいます。
"お客さまは神様""社会人らしさ"という共同幻想を抱き、奴隷同士がお互いの首を締め合う姿。

ブラック企業は、ブラック消費者が作り出す。
ブラック企業は、ブラック消費者が作り出す。
…企業は消費者に依存し、消費者の「命令(希望)」に従っているのです。
…自分がブラック消費者になり、お店に「やり過ぎな要求」をしたために、やがて自分自身も労働者として企業から「やり過ぎな要求」をされることになります。



その他、ピンチに陥るたびに才能を発揮するカイジのかっこよさの正体についてあれこれ。
最後に「あと1ミリ!」と考えるかどうかで、大きく結果が変わり、他人との大きな差になる。


常に安心領域を拡大していくこと。言い方を変えると、常に不安とストレスを感じる仕事にチャレンジし、克服していくこと。


野球でも3割打てれば一流。ビジネス世界でも10割を狙うことがそもそも論外。


意思は有限。使うと減ってしまう。意思の力に頼らずとも行動できる環境を整える。



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お役所のご法度さえあればご飯大盛り三杯はイケる

反逆官僚・宮本政於氏の『お役所のご法度』を読んでみた。
出版当時の90年代前半はそこそこ話題になったようです。

著者は医系技官で正統派の官僚とは異色の価値観を持ち、ために主流を外されたという。
のち50代で病死するなど不遇の人生。

ひねくれた人っぽいけど、指摘は鋭い。

○でも海外出張に行く官僚たちは、体をいたわりながらのスケジュールを組むことはできない。傍で見ていても可哀想だと思ってしまう。体に優しい旅程を立てられない、その理由は、日本社会に存在している「妬みの構造」が原因だ。
…だが、おみやげだけでは妬みは消え去らない。そこで、他人の妬みを意識する官僚たちは、自由な時間がほとんどないような、忙しい日程に自分たちを入れる。「こんなに忙しい日程を消化しなければならないのです。可哀想でしょう」と相手のサディズムに訴える。これこそ日本的気配りの真髄である。



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